今、「健康」ほど人々の関心をとらえて離さないものはありません。次々に解明が進む病気のメカニズム、日進月歩の医療技術、様々な健康法や健康維持食品等、話題は尽きません。にも関わらず、生活習慣病・アレルギー症・心因性の病気などは増加していて「半健康」「非健康」の人がたくさん居るのはどうしてでしょう。

高齢化社会の到来と医療の高度化は保険制度を圧迫し、改正の度に患者負担は増えるばかり、働き盛りのサラリーマン家庭にとっても年金暮らしのお年寄りにとっても、家計に占める医療費は増加の一方で、相当に症状が悪くなるまで病院へ行かず、買薬で我慢したり、一日に3回飲むように指示された薬を1回に減らして、病院へ通う回数を少なくするなどの行動まで起きています。
もちろん、薬を飲む量を勝手に変えるべきでなく、特に高血圧や糖尿病などでは大変危険なことです。

こんな中で「自分の健康は自分で守る」セルフ・メディケーションの意識が高まり、ドラッグストアや製薬メーカーまでがアドバイザー制度や個別の悩みに合わせた製品群や情報の提供などに一斉に乗り出しています。

配置薬業は300年の伝統を持つ庶民のセルフ・メディケーション・システムです。薬局のようにわざわざ買いに行かなくとも家庭のニーズに合わせた薬箱をお預けし、健康と医薬についての様々な相談に乗り、使ったお薬の分だけ代金をいただくという徹底した消費者優先の思想が改めて注目されています。

保健と医療の橋渡し役として、最も身近な健康づくりのナビゲーターとして私たちの役割はますます高まっています。